焼酎は、味わうためだけのお酒ではありません。
それは、この土地に水があり、土があり、人が暮らしてきた証でもあります。
このシリーズツアーでは、焼酎を“テロワール”という視点から見つめ直します。
さつまいも、米、水、蒸留など、原料や技術を入り口に、なぜこの場所に焼酎蔵があり、
なぜこのかたちが選ばれてきたのか、人の営みをたどる試みです。
ツアーの目的は、焼酎を飲み比べることではありません。
蔵を訪ねるのも、仕込みの作業風景を見るためだけではありません。
蔵を歩き、土地の話に耳を澄ませ、背景を知り、感じること。
お酒を飲めない方も、どうぞためらわずに、堂々とご参加ください。
もしお酒を嗜む方であれば、参加前(前日まで)に訪ねる蔵元の焼酎を味わい、
ツアー後にもう一度、同じ一杯を口にしてみてほしいと思います。
そのとき、味わいが少し違って感じられたなら、
それはこの旅が、あなたの中に何かを残した証です。
最後に、
「なぜ、ここに焼酎蔵があるのだろうか。」という問いを持ってご参加ください。
物理的、地理的、科学的に正解が導き出せるものと、
明確な答えのないものがあります。
ツアーの終わりに心に残った感覚を、
大切に持ち帰っていただければ幸いです。
(担当C)
~・~ おことわり ~・~
このエッセイは、個人的な思いや考えを綴ったものです。専門的な立場で書いたものではありませんので、誤りや認識の違いがあるかもしれません。
農業や商工業において、生産者のイメージが大切にされる時代です。旅行の企画においても、作り手がどのような人なのかが少しでも伝われば、旅のイメージをつかんでいただけるのではないか。そんな思いから、この文章を書いています。
もし重大な誤解がありましたら、そっとお知らせください。それ以外の点については、個人の思想として、温かくお見守りいただけると幸いです。
